まず初めに、平素より名古屋大学男子ラクロス部を応援してくださる保護者の皆様やOBGの皆様、関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。いつも本当にありがとうございます。特に先日の全学準決勝では、皆様の暖かい応援が勝利に繋がりました。引き続き暖かいご声援のほどよろしくお願い致します。
待ちに待った全学準決勝。
この舞台で関東1位を倒し、ラクロス界の歴史を塗り替えることを夢みてきました。
遂に、その夢を実現できる大舞台。
会場にはアップの時から、名大の応援が響き渡っていました。
その一体感や勢いはAWAYの地とは思えないほどで、間違いなく相手チームを上回っていました。
最高の空気感で試合を開始できます。

遂に1Q 開始のFO!FOerは4年生の#12 むろ✨️
イリプロで相手ボールからのスタートとなり、速いパス展開で相手がゴール付近まで迫ってきます。
そしてショット!!!!
試合開始早々訪れた大ピンチでしたが#0 りょうへいの超ナイスセーブでこのピンチを切り抜けます✊
さすが東海FINALのMVPゴーリー⭐️早速魅せてくれました。
そして名大のクリア。
相手のプレッシャーが激しいなか、DF全員が落ち着いたらパス回しでボールを繋ぎます。
そして#8 てんせいから #1 でんでんへのナイスパスが繋がり、クリア成功です✨️

その後名大OFでは #2 たすくがショットを打つも、相手ゴーリーのキャッチにより、すぐに相手OFが始まります。
しかし名大も#0 りょうへいの神セーブでピンチを切り抜けると、#88 かなむのナイスグラボからクリアが上がります✨️
その後何度か名大OFが訪れますが、中々ショットまでたどり着けません。
さすがは関東王者のDF。隙がありません。
そんな中でも#8 てんせいのボールダウンや#0 りょうへいのナイスセーブ連発で相手にも得点を許しません。
そしてとうとう得点が動きます。
相手のオフサイドで名大エキストラ状態。
#7 けんぞうが裏からまくって……
ゴーーール‼️‼️
点数が硬直した展開の中、遂に1点目が名大に入り、会場も大声援に包まれます✨️
さすが頼れる主将。背中で魅せてくれました。


そして1Q終了間際、またもや相手の危険なショットを#0 りょうへいが弾くと#10 ゆうきのナイスグラボ!!
そのままクリアをあげ、1Qが終了します。

迎える2Q開始のFO。FOerは#12 むろ!
クォーター開始の笛と同時に前に掻き出し、そのままむろがスクープしてショット!!!

惜しくも枠を外れますが、チェイスを名大がとり、名大OFから始まります✊✨️
名大に勢いをつけてくれるナイスフェイスオフでした✨️
そして2Qも一進一退の攻防が続きます。
OFは#1 でんでんが中心となって果敢にショットを打つも、得点は決まりません。

DFはグラボ中の名大ファールによりピンチな局面を迎えるも、またしても!#0 ゴーリーのナイスセーブからのナイスグラボでマンダウンを無失点に切り抜けます❣️

そして2Q中盤、相手との衝突により主将かつOFの要である#7 けんぞうが一時コートを去り、結果的にここから4Q途中までけんぞうなしで戦うこととなります。
大黒柱の不在で選手たちのメンタルも心配でしたが、それでも名大は怯みません。
#81 いつきのパスカットや#35 こあらの相手クリア中のボールダウンなど、様々なナイスプレイに、会場中で歓声が沸き上がります✨️

しかし、そのまま両者譲らぬ展開で得点は動かず、1-0のまま2Qを終えます。
かなり緊迫した試合ですが、名大スタンドの応援がハーフ中も会場に響き渡り、まるでHOMEかのような雰囲気に包み込みます。
このような雰囲気で試合できたのは紛れもなく、応援団、保護者、OBG、その他関係者の皆様のご声援おかげです。
皆様の応援がとても力になりました✨️
本当にありがとうございます。
たくさんの応援に会場が包まれる中、#4 ふじこうのFOで3Qが始まります!

惜しくもイリプロで相手ポゼッションからのスタートとなりますが、名大の頼もしいDF陣は相手に得点を許しません!
またもや#0 りょうへいのナイスセーブの後、#6 かずまがグラボをスクープし、2枚のATを華麗に抜き去ります✨
その後のDFでも、相手にうまく中に入られ、相手OFとゴーリーの1対1になるかと思われた局面。#6 かずまがクロスを相手OFのクロスに当て、ショットを枠外に逸らします!かずまナイス!!!
とてもテクニシャンで、3年生ながら本当に頼もしいDFです☺️

ライドでも、相手のキャッチミスの瞬間に#1 でんでんがプレッシャーをかけ、グラボをスクープします✨️
こうしてなんとか手繰り寄せた名大OF。
ここでついに!!
#1 でんでんが裏からまくって……
ショット!!!
待望の2点目が決まりました!!!✨️

王者明学に対し、試合後半で2-0
名大2点リードです‼️‼️
スタンドはさらなる盛り上がりをみせます✨️
得点直後のFOでは相手のイリプロにより名大OF!この得点で一気に流れが名大に傾きます。
そして2-0のまま3Q終了。
歴史的大勝利まであと15分。
この2点差を守り切れば、歴史が変わります。
遂に関東に勝てるんじゃないか、そんな空気が漂います。

さあ、運命の4Qが始まります。
しかしさすが関東王者、このまま0点で終わるような相手ではありません。
4Q開始直後、相手のエース#3 に強烈なスタンを決められてしまいます☄️
スコア1-2 試合残り12分
続くFOではボールが大きく掻き出されますが、#81 いつきのナイススクープにより、名大OFが始まります。

しかし相手にボールダウンされ、再び名大DFに。
それでも#5 そういちのナイスプレッシャーや#6 かずま、#88 かなむのグラボなど、名大も素晴らしいDFが続きます。


そしてなんとかOFに繋ぐと、ここで#7 けんぞうがグラウンドに戻ってきます。
そして、相手にボールを奪われても諦めず、OF全員のプレッシャーで相手のクリアを失敗させます。
しかし、その後再び相手OFとなると、相手の猛攻が始まります。瞬く間に1点をとられ、2-2同点に。
そしてさらにその直後、再び得点をとられてしまいます。
試合残り4分。この試合初めて相手にリードを許す展開となりました。
関東打破への壁はこんなにも高いのか。
でも、
ベンチも、スタンドも、誰1人諦めていませんでした。
ここで、名大のタイムアウトを挟みます。
この間も、名大スタンドからは、応援がプレイヤーを勝たせるぞと言わんばかりの大声援が会場に響き渡ります。
そして相手得点後の大事なFO。
試合時間も残り少ない中、試合の流れを左右するとっても大事な局面。
FOerは数々の試合でチームに勢いを与えてくれた#12 むろ。
ピーっという笛でFOが始まると、
相手FOがバランスを崩したところをむろが前に掻き出し自分でスクープします。

そのままむろの得意なランコースへ!
そして、左上から放たれたむろのショットは地面でバウンドし…
なんと!!
そのまま相手ゴールのネットを揺らします!!!⚡️
試合残り1分20秒。瞬く間に、点差を振り出しに戻しました。
なんという展開でしょう。まさに全学準決勝に相応しい、名大が歴史を変えるのに相応しい、とんでもない試合です。
そしてそのまま#12 むろがFOに。
このFOは惜しくも負けてしまい、相手の攻撃が始まります。
試合残り1分、同点。
絶対に決められてはならない場面です。
しかし、名大DFは足を吊る人も増え、体力も限界が近づいていたでしょう。
そんな中、ここでまたしても、相手のエース #3 が薄い角度からショットを放ち、名大のゴールに入ります。
3-4 名大再び1点ビハインド
時間はまだある。
全員が勝てると信じてゴールを狙い続けます。
続くFOでは負けてしまい、相手OFに。
試合終了が刻一刻と迫っています。
なんとしてでもボールを奪わないと…
相手のショットが飛んできます。
#0 りょうへいのナイスセーブにより、グラボに。

ここで相手のインクリにより、名大ボールとなります。
さあ、おそらくラストOFとなるでしょう。
全員の想いが高まります。
そしてラスト試合残り15秒、#9 じゅんがゴール横からショットを放ちます。
しかし、相手ゴーリーに弾かれてしまいます。
じゅんは落ち着いてチェイスを選択し、ポゼッションはなんとしてでも守り抜きます。
そしてじゅんからリスタート、じゅんのインバートから、ゴール横にフリーで走ってきた#7 けんぞうにパスが渡ります。
試合残り10秒、会場の全体が息を飲む場面。
なんと、またしても、相手ゴーリーに弾かれてしまいます。
そしてグラボに。
相手の主将#56 のクロスの中にボールが収まります。
ラスト数秒、フィールドの選手はまだ諦めていません。
でんでん、ほうじ、けんぞう3人で相手を囲み、ボールダウンを狙いに行きます。

そして、
でんでんが見事に相手をボールダウンさせます。
ここでグラボを拾ったのは今大会の注目選手、
#11 ほうじ‼️‼️
そして……

ほうじが放ったショットがゴールネットを揺らします。
4-4同点。
この時、試合時間は残り2秒でした。
全員がラスト数秒まで諦めず、戦い抜いた末、試合はサドンビクトリーにもつれ込みます。
本当に、なんという試合でしょう。
会場のどよめきがとまりません。
諦めなければ最後の1秒まで何が起きるか分からない、それを選手達が体現してくれました。
相手の明治学院大学は関東FINALと全学1回戦、2度のサドンビクトリーを制してきている相手。
名大は複数の選手が足を吊り、満身創痍。
しかしそれは相手もきっと同じだったでしょう。
お互いの全力を出し切り合い、
どちらが勝っても伝説になるような試合です。
ずっと夢に見た打倒関東まであと少し。
しかし決められたらその夢は一瞬にして潰れる。
サドンビクトリー、会場中に緊張が漂います。
しかし、どんな時も応援の声は負けていませんでした。
サドンビクトリー開始のFO。
FOerは先程ブレイクを決めた#12 むろ✨️
試合開始の笛と同時にボールが前に転がります。
むろがスクープしましたが、ブレイクにはいかず、冷静に、斜め後ろの#88 かなむに繋げます。
大事な大事なFO、むろナイス!!!
ムロがつなげてくれたボール、OF陣も安易なショットは打たず、丁寧に繋ぎます。
ボールを持った2年生#35 こあらが相手DFの要、#8を抜くと、3人のDFの間をぬって、ゴール前にいる#7 けんぞうにパス。

そして、
けんぞうがショットを放ちます。
ゴーーーール!!!!

この瞬間、ラクロス界の歴史が変わりました。
5-4 名大の勝利です。
遂に、全学準決勝の舞台で、関東1位の明治学院大学を倒しました。
試合前、誰がこの結果を予想できたでしょうか。
きっと全国のラクロッサーは順当に明学が勝つだろうと思っていたはずです。
でも、私たちは違いました。
そぶさんがいつも仰っている、
"俺たちは強い"
という言葉を胸に、全員がLizardsの勝ちを信じていたはずです。
そしてその気持ちを、試合残り5秒で負けていたときですら持ち続け、諦めず戦い続けたフィールドの選手達、そして最後までアツい声を届け続けたスタンドの応援が繋いだ結果だと思います。
この勝利により、Lizardsは東海地区初の全国決勝の舞台に立ちます。
今年のスローガン"Origin"には名大の、全国の、ラクロス界の歴史を塗り替える。という想いが込められていました。
そしてこの試合でまさに、私たちはOriginを成し遂げました。
今年、関東を倒すことが出来たのは決して今年だけの功績ではなく、1996年から続くLizardsの、1年1年の積み重ねの結果であると思います。



しかし私たちの目標は"日本一"
この結果に満足せず、目標の日本一まで部員全員で走り切りたいと思います。
改めて、この試合では会場が東京でAWAYとは思えないほどの素晴らしい応援を届けてくださった皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
決勝は準決勝よりもさらに相手の応援も増え、厳しい戦いになる事が予想されます。
次戦も多くの皆さまに会場にて応援していただけますよう、部員一同、心よりお願い申し上げます。
全員で日本一を獲りにいきましょう!!!!
4年 MG 山本歩乃佳

