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2020

soul #0 G 武冨開



新人戦決勝、自分のラクロス人生のターニングポイントだ。一点差で負けた南山戦。めちゃくちゃ悔しかった。17のみんなも同じ気持ちだったと思う。



「強いゴーリー」



それがおれの理想像だった。苦しい展開の時、セーブをしてオフェンスに繋いで流れを変え、チームを鼓舞する。そんなゴーリーに憧れてた。1年生の時にビデオで見た2016年の全日準決勝の慶應戦の謙一さんはまさにおれのなりたい姿を体現してた。結果は負けてしまったけど、何度もチームのピンチを救い、チャンスに変えている姿は本当にかっこよかった。



そんな憧れとは対照的に、新人戦決勝での自分は弱かった。後一本セーブして、良いパスを投げれていたら結果は変わったのかもしれない。でも、おれには出来なかった。今でもあの日取られた3点とクリアでの自分がしたパスミスは覚えてる。



弱い自分を変えたかった。チームを勝ちに導ける存在になりたかった。だから、「憧れ」を「目標」に変えた。自分も偉大な先輩達に近づき、そして追い越したいと思った。



2年生になって、上手くなるきっかけを掴むために、オフの日に入ってきてめんどくさかったユース練に行ったり、社会人の方に積極的に色々なことを聞いたりした。

Aチームに上がることなんて全く出来なかったけど、自分の中で確かな手応えはあったし何よりBチームで楽しくのびのびとラクロスできたのは最高だった。



でも迎えた3年生の時のリーグ戦は自分の思い描いたプレーヤーにはなれてなかった。ときさんやせいやさん、瓜田さんが前半作ってくれたいい雰囲気に乗っかってるだけ。それなのに南山戦は4クォーター目に2失点して変えられた。それが決勝点で負けた。情けなかった。ファイナルに至っては、試合をベンチから眺めてるだけだった。試合の流れがどんなに悪くなってもおれに出番はなかった。単純な話、任せれるだけの実力がなかった。結局なんも変わってない、まだ弱いんだっていう現実を突きつけられて結構へこんだ。もうこんな思いしたくなかった。



だから最上級になって、新しい取り組みをした。今までその場の勢いで適当にやってたゴーリーの基礎練のメニューをしっかり考えて組み込み、マネージャーと協力してスコアの新しいフォーマットを作って弱点が明確に分かるようにした。基礎練のビデオを撮ってくれて、スコアの無茶振りに応えてくれたマネージャー陣には本当に感謝してます。特に、かなのエクセルはばけもんやった。4年間で初めて尊敬しました。笑

基本も一から見直して、ゴーリーアップのやり方やセーブフォーム、パスキャもこだわり、筋トレもした。すると、徐々に練習で上手くなってる手応えを感じて楽しかった。4年になってもまだまだ伸びることができるんだなって思った。



そして迎えた先日の南山戦。今年は特別大会だから最初で最後の新人戦のリベンジのチャンス。試合展開はとても苦しかった。先制点を取られてしまい、追いついてもまた点を取られてと常にビハインドの状況だった。でも気持ちは折れてなかった。ここを耐えればオフェンスが点を取ってくれると信じてた。すると遂に4クォーター目で勝ち越し、そのまま勝つことができた。試合終了のホイッスルがなった時、今まで味わったことのない気持ちだった。ラクロスやってて良かったなって心の底から思えた。そしてやっと自分の理想像にほんの少し近づけた実感があった。



試合後、勝ってめちゃくちゃ嬉しかったけど、それと同時にこのチームならどこまでいけたのか試してみたかったなって思った。でも、それは後輩達に託すしかないです。みんな頑張ってね。来年試合見に行きます。



こうやって振り返ってみると、学生日本一という目標に惹かれて入ったこのラクロス部で成長させてもらった1番の要因は、人との繋がりだと感じます。尊敬できる先輩方や刺激しあえる同期、後輩たちと一緒にラクロスができて良かった。みんながいたからここまでこれたと思う。特に、1年生の時に育担をしてもらったとよふみさんは誰よりも尊敬できる存在でした。練習でもプライベートでも良くしてもらって人生で1番お世話になった先輩です。また飲み行きましょう。




そして何よりも同期には感謝しています。プレイヤー陣は本当に個性の塊で面白い。全く敵わなくて、苦労しました。キャラ負けしないように太ったのは今では良い思い出です。みんなといる時間が何よりも楽しかったから4年間頑張れた。部活引退したら、今度こそはぶらずに遊んで下さい。

マネトレは僕のとんでもないダル絡みによく耐え抜きました。本当に尊敬します。屈強なメンタルが身についた君たちなら社会に出てどんなことが起きても動じずに対処することができる素晴らしいソルジャーになること間違いなしです。なんならむしろ感謝してほしいくらいですね。嘘です。すいませんでした。



後輩たちは、仲良くしてくれてありがとう。18から20まで、みんなラクロス上手いし、向上心がすごいからこれからが楽しみで仕方がないです。そんな君たちにおれから伝えれることは2つです。



1つは、全力で毎日の練習楽しんでください。引退したらみんな言うけど4年間ってあっという間。嘘だと思うかもしれないけど、これはマジ。せっかく大学まで来て入った部活、楽しまなきゃもったいない。あと、辛くてしんどい時、少しでも楽しめる部分見つけれたら案外乗り越えられたりする。それでも辛くなったときはおれでよければ声かけてください。一緒に飲んでバカやりましょう。



もう1つは、もっと社交的になりましょう。上手くなるには自主練やるとか自分で色んなこと考えてプレーしたりとかはもちろん大事だけど、他大学や社会人の方にもっと積極的に話を聞きに行ったり、練習参加させてもらうのもそれらと同じくらい大事だと思う。普段自分と違う環境にいる人と話すことは本当に得るものが多い。上手くなるためのきっかけって実は思いもよらないとこにあったりする。聞かれて嫌な人なんていないはずだから、うざがられるくらい色々聞いてみよう。名大は特に閉鎖的なイメージを持たれてるからそういう部分が変わるともっと強くなれると思う。新チーム期待してるね。



はやと、たけし、しみしょー、りょうは今年ついてきてくれてありがとう。みんながメキメキと成長している姿が嬉しくて、とても励みになりました。来年も楽しみにしてる。でも、はやとは慢心せず、たけしは無駄なクレードルをしないように。しみしょはもう少し面白いこと言えるようになろう。りょうは早く固定バイト辞めておれともっと練習しような。笑

(だいご、帰ってくるの待ってるね。)



他にも各々に言いたいことあるけど、キリがないのでもし興味があれば個別に聞きにきてください。笑




最後に、これを読んでいるであろう家族へ普段言えてなかったことを書かせてください。



お母さん、お姉ちゃん、去年の辛い時期、おれにラクロスを続けるという選択肢を与えてくれてありがとう。本当は寂しくて辛かったはずなのに、ラクロスをしたいというおれのわがままを聞いて沖縄から名古屋に送り出してくれたこと、本当に感謝しています。これからは、今まで以上に家族の時間大切にします。3人で支え合って頑張ろう。





これにて僕のsoulを終わりにするとします。普段ちょけてる分、最後くらいは少し真面目に書こうかなと思ったら長くなってしまいました。ごめんなさい。




引退まで残りわずか。おれららしく全力で楽しもう。





#0 武冨開




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