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2021

soul #4 六車光城

はじめに、平素よりLizardsを応援してくださるOBOGの方々、親族、関係者の皆様、心より感謝申し上げます。

りさからバトンを受け取りました六車です。りさが喜んでくれるならFINALもその先もブレイクをし続けます。

ついでに次のソウルはしおりです。感情豊かで目が大きい。あれこんなことしか書けない仲だっけ。あ、あとしおりはすごくまっすぐな人で尊敬してます。知らんけど。




いつも何かに追われるようにラクロスをしてきた。



新歓で骨折したまま入部した1年の春

謎の病気で3ヶ月間熱が出続けた1年の冬

絶好調の中右腕を叩き折られた2年のつま恋

誕生日に足首の腱脱臼で手術した4年の開幕直前



上手くならなきゃ、追いつかなきゃと常に焦りを感じながらしてきたラクロスはやはり楽しくはなかった。それは1番の後悔。何事も楽しく夢中になれるやつに勝てるはずがない。

かといって、毎日人の2、3倍も努力できるような人間でもなく、頑張れても1.3倍程度、それも毎日は続かない。それでも昨日の自分より1ミリでも強くと思い、少しめんどくさいと感じても公園にも南山にも行った。そうやってまだ振り落とされないようにとだけしがみついても、上がってきたところでまた怪我をする。



怪我から復帰しても明らかにフェイスは弱くなってるし、腕が衝撃に耐えられない。怪我前より重量を下げてデッドリフトしてみたらまじでゲロ吐きそうになった。衰えが目に見えてはっきりとわかる。それが一番辛い。今までの俺の頑張りは?筋トレに通った日々は?もし怪我なんかしなかったら…

考えてもどうしようもないことなのに頭の中をずっとぐるぐるしてる。

でも絶対に諦めたくなかった。どうしてもフェイスを譲りたくなかったから。まだこうとフェイスしたいし、グラウンドの真ん中でしょーへいを見ながらメットを叩きたい、最後はその思いだけだった。

またこうやってグラウンドに立てたことが本当に嬉しい。たけしけーすけかずき怪我組の想いは勝手に背負おうと思う。しょーいくんはまた帰ってくるはずなので背負いません。



何かしんどくて心が折れそうになった時は、譲れないものを見つけるといいかもしれない。自分はなぜラクロスを続けるのか。どんな小さなことでもいいと思う。

きっとそれが、もう一度手に力を入れクロスを握りグラウンドに向かう原動力に、または直接プレーできなくても勝利へ導くと誓ったあの日の思いを再び心に灯す火種になるかもしれない。

そしてもう一度グラウンドに立てば、自分はこんなところで終わるわけがない、まだこんなもんじゃないと自信を持つ。たとえ過信でも根拠の無いものでもいい。僕の唯一の良いところは根拠のない自信を持ち続けたことだと思う。その自信は、自分が思い描く理想の姿に一歩ずつ確実に歩き出せるエネルギーになると思う。




Final4南山戦後にそぶさんから「これからも2本3本と人生を変えるFOをしていこう」という言葉を頂いた。今回の試合のFO全体としては決して良いFOとは言えないが、一本目のFOは確実に人生を変えた。開幕直前に手術が決まって家で一人流した涙が報われた気がした。



またそれはFOだけではなく、全プレー、全行動に言えるかも知れない。何かの試合のアシスト1本が、ボールダウンひとつが、数ある練習試合の中の1戦の勝利が、今まで苦悩した日々全てとは言わないが少しでも報われたと思えるかもしれない。



でもやっぱり、最も大きく人生を変える瞬間は、このFINALからもっと先の試合にあると思う。



そんな強烈で鮮明な瞬間は、

怪我で苦しんだ日々も、

なかなか上手くいかずに苦戦した日々も、

なぜ私はここにいるんだろうと悩んだ日々も、

全てはこのためだと思えるはず。



今までもこれからの人生も、俺たちの手で変えていこう。




#4 六車光城



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