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2023

soul #6 吉田圭汰


4年の吉田圭汰です。



はじめに、日頃より名古屋大学男子ラクロス部をご支援してくださっている全ての皆様に、心から感謝を申し上げます。



たつきからまわってきました。彼は赤カビの研究をしているそうです。聞いたらその赤カビの学名を教えてくれます。5回くらい聞きました。覚えてないです。



次はよっしーです。愛すべき20のマッスル兼ソプラノキャラの彼ですが、味覚に関しては信頼度がやや低めです。誰かフルコースを聞いてあげてください。特にドリンク。







“4年間の最後の試合、どういう形で終われたら満足できる?”


たしか、18の代のときに行われた、ある日の理念ミーティングの議題だったはず。自分は当時まだ2年生で、終わり方なんて微塵も考えたことがなかった。


「自分がうまくなって、活躍して、それでいてチームで日本一をとったら満足です。」


振り返ってみると優等生の回答でしかない。よくできた子だ。でも実際本気でそうなりたいと思っていたし、それがたぶんプレーヤー全員の理想の終わり方だと思う。


自信満々にそう言って、良いこと言った感を出しながら画面を見つめる。でも、あきとさんから返ってきた言葉は予想外のものだった。そしてその質問が、なぜか4年後になって再び強く思い出されることになる。


“じゃあ最後の試合に負けて日本一をとれなくても、自分がものすごく活躍できたら?”






あの日、23Lizardsの夢が潰えた日。

試合終了のホイッスルが鳴って一番に思ったことは、


「え、これで終わり?」


だった。涙は全く出る気配がなかった。むしろ、こんなところでボロ負けの試合をして、そんな試合をした当の本人達が真っ先に涙を流すのが、自分勝手な気さえした。スタンドで、ベンチで、応援してくれていた人々に対して、申し訳ないって気持ちが先行してしまい、頭は冷静になっていた。


ピッチに出ていた選手達がベンチの前に並んだあたりで、隣にいたしゅんからもらい泣きしてしまったけど、なんだか自分の涙じゃない気がした。




まあそのままふつうに結構泣いたけど。




本当に心の奥底から感情が揺さぶられたのは、スタジアムを出た後のことだった。こうきさんが目を潤ませ、腕を広げながら近づいてきて、


「おつかれ」


と一言。

目から涙があふれて止まらなかった。気持ちがぐちゃぐちゃになって、どんな感情なのか自分でも分からなかった。申し訳ないって気持ちはもちろんあったけど、そのときはそれだけじゃない気がした。









「―――最後の試合に負けても、自分が活躍できていたら満足に終われると思います。」


あのミーティングで、自分が出した答えはこうだった。つまり、チームの勝ち負けよりも、自分個人のプレーの方が大事で、自分にとっては大きな意味をもつということ。達成感の基準が、自分の中で簡潔しているということ。


そのときは本気でそう思っていた。(みんなごめん)


あれから2年たって、最後の試合、というものを経験することになった。

そして分かったことがある。





負けて満足?できるわけないだろ

やりきった?悔しいのほうが勝つわ





大前提の、「自分が活躍できていたら」に疑問は残るけど、

いつの間にか自分の中で、チームの勝利が一番の意味をもつようになっていた。チームで目指していた日本一が、自分の目標になっていたことに気づいた。


ああ、こうきさんと泣いたとき、“申し訳ない”って気持ちと一緒にこみ上げてきたのは、純粋に“悔しい” だったんだ



この心境の変化は、先輩方が描いてきた軌跡に大きく影響されたんだと思う。


背中を追いかけるだけだったけれど、18には、夢の一端を見せてもらった。日本一という、遙か遠くにあるように思えた目標が、現実味を帯びた。


19とは、肩を並べて、その夢をかなえるために戦った。実力不足だった自分を最後まで気にかけてくれた。また一歩、夢が近づいた気がした。


日本一、が自分自身の目標になるには十分すぎる2年だった。



「最後の試合で満足しておわる」ためには。

それはやっぱり、勝つこと。

どんなに綺麗事を並べても、それ以上に満足できる結果はないんだと思う。

今回、Finalで負けて強く感じた。


だから後輩たちには勝ちにこだわって、毎試合向き合っていってほしい。


でも、それと矛盾するようなことも1つ感じている。

それは、

この4年間の“価値”は勝敗に関係ない

ということ。


最後の一試合で全て決まるだけの4年なんてむなしいよね?

努力の証、残せるだけ残しとこうぜ。





Finalのあと、同期と語りあった。


“俺らに何が残せる?”


正直、個人としてはプレー面でいろいろ残せてきた気がしない。むしろ、助けてもらってばかりだった。



かなたとは一番長く一緒にショーディをやってきた、相棒のようなものだ(と俺は思ってる)。特にクリアとか、俺が学ばせてもらったところばかりでした、ありがとう。ベンチプレスは次50kgくらい?頑張れ


じんどうはAに上がってきたときワンワンめっちゃ強くてびっくりでした。来年やるか分からんけど、ショーディやるなら自信もってな


そういちは中京戦のときにロングやって、「おれ、、、強くなってる、、!」みたいなこと言ってたと聞きました。伸び悩んだら1回ショーディやるのはありかもね



19の偉大なショーディズのみなさんが引退して、自分が一番上になったとき、本当に不安しかなかった。けど、なんとかここまでこれたのは、本当に頼りになる後輩たちがいたからです。


もし1つ、後輩ショーディズにプレー面で教えられるとしたら、組織の動き方とかかな、と思ってます。これは2年間ショーディ続けた自分の成果だと感じるので、いつでも聞いてください。


あとたつきも書いてたけど、良いプレーできたとかあったら見せてね。それだけで嬉しいです



最後に


21のみんな、1年間の伸びしろって思った以上にあります。

でも時間は思った以上にないです。

めちゃくちゃ応援してます、がんばれ!



22のみんな、

たぶん一番のびのびできると思うけど、後輩の方がふえる代です。

「プレーで見せる」が君たちならできると思います。

今年20も頼りにしてたけど、来年も21を支えてあげてね!



23のみんな

自主練めっちゃ行ってると思うけど、この先まだ長いです。

どうかその火を燃やし続けてください。

最近の伸びすごいです、期待してます!



そして

20のみんな、本当にありがとう。

4年間、楽しくやってこれたのはみんなのおかげです。

これからもよろしく。

“俺らに何が残せる?”

まだ時間あるよな文系諸君、

研究って言ってらんないよな理系諸君、

あとは後輩に残せるもの全部残して散るぞ。





#6 MF 吉田圭汰


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