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2023

soul #5 山口晃平


4年DFの山口晃平です。



はじめに、平素より名古屋大学男子ラクロス部をご支援いただきありがとうございます。今後ともご支援、応援の程よろしくお願いいたします。



よっしーからバトンをもらいました。彼らしいかっこいい文章でした。引退してから練習に顔を出していない俺にも響くものがありました。あと2年。頑張ろう。



次はあやのです。俺が1年間メニュー班としてLINEを動かすことができたのは彼女のおかげです。分からないことがあっても優しく答えてくれてありがとう。




さて、ついに自分がSoulを書くことになりました。


4年間を通して思ったこと、学んだこと、みんなに伝えたいことを書いたので、汚い文章ですが読んでくれると幸いです。





入部してから引退まで、長いようで短かった。



1年。夏休みが終わって大学に行き始めたらラクロスの体験会があり、入部したきっかけとなった。けいた、ゆうと、よっしーと出会い、後から入った組として最初は肩身が狭かったけど、新人戦優勝まで駆け抜けた。



2年。小久保さんや、ゆうたろうさんに自分の武器について考えさせられた。Aに上がって18の先輩と練習してみたかったが結局叶わずBのまま終わった。



3年。チームが変わり、日本一を本気で取りに行くための制度ができた。最初はその熱量についていくのに必死だったけど、だんだんきつくなった。部を簡単に去っていく人を何人も見て、苦しんでる自分がだんだん馬鹿らしくなり俺も本気で辞めたくなった。でもそんな勇気も出ず、結局そのまま堕落していった。


でも、ある日突然Bリーダーになった。


リーダーになった直後は苦痛でしかなかった。辞めたくても辞めれなくなった。朝早くて眠くても俺が最初に挨拶をし、練習中も声を出さなければいけなかった。みんなに舐められないためにプレーでも引っ張らなきゃいけなかった。練習間の反省の時やミーティングのときは慣れない進行役をしなければいけなかった。


きつかった。リーダーとしてみんなを引っ張っていく努力をしても報われなかった。プレイヤーとしてずっとBの俺は同期のみんながAで頑張ってるのを見てるしかなかった。全然ダメだった。


そんな中、リーグ中にりゅうせいさんに言われた。Bで圧倒的に上手くなれ、ベンチに入れてやる。これはチャンスだと思って色々やった。けれど、またダメだった。お世話になった先輩たちの最後をスタンドから見ることしか出来なかった。



4年。ありがたいことにずっとAでやれていた。後輩たちがどんどん伸びていく中、俺はたいして伸びている実感がなかった。ずっと不安だった。


開幕戦の前日、過去の先輩方のハイライトの動画を見た。そこには俺の姿なんかなく、今の俺よりかっこよくて上手いプレーが詰まってた。このまま寝て起きたらこんなプレーできたらとか思った。というのも2年前に言われてた自分の武器はまだわかんなかったし、Bやベンチにいる子たちより圧倒的に上手い気もしていなかった。スタメンには俺の名前があり、本当に俺でいいのかって気持ちでずっといた。


でも任されたからにはやるしかない。かっこいいプレーはできるか分からないけどチームが勝つためにできることを全力でやる。そう自分に言い聞かして試合に臨んだ。


結局かっこいいプレーは出来なかった。

でもチームが勝ててすごく嬉しかった。

みんなの応援の声、会場の雰囲気が好きになった。


もっと試合したい、もっとみんなと勝ちたい。本気でそう思った。



でも負けた。


緊張のせいか、いつも出せてた声が急に出せなくなった。いつもしないミスをした。最後まで諦めきれなかった。でも全然走れなかった。みゆうのためにも負けちゃダメだった。



いっぱい泣いた。



正直泣くと思ってなかった。終わったときは涙なんか出ずむしろ4年間やりきった達成感で埋め尽くされると思ってた。

でも実際は、負けて悔しい、頼りなくて申し訳ない、みんなとのラクロスが終わって悲しい。こんな気持ちだった。





4年間を振り返ってみると、ずっと自分の実力に自信がなかった。上手いプレーをして褒められたりしても、たまたまですって言ってた。ミスしないように挑戦的なプレーはしなかった。みんなより得意なことをずっと探し続けてた。


自分に自信が持てないままもがき苦しんだ4年間だった。


でも4年で試合を重ねるにつれてチームを背負っているという意識を持てるようになった。俺の代わりがたくさんいるこの部活で俺のプレーひとつでチームを負けに導くかもしれない。だから試合に出ている以上、自分ができることを全力でやった。最後のあの瞬間までやり遂げた。


そこは自信を持って言える。





チームのために


自分ができることを全力で





好きな言葉になりました。



誰でもできることかもしれない。

それでもいい。

最後に自分の得意なこと、見つけられた気がします。



ダサいかな。

でも頭の片隅に置いてくれると嬉しいです。





みんなへ


まるちん、去年、一昨年とスタンドで試合を見てた俺がまさかスタメンで呼ばれるなんて思ってもなかった。俺を試合に使ってくれてありがとう。俺たちを引っ張ってくれてありがとう。


たつき、Soul読んだけどそんな恥ずかしがらずにもっと上手いって言ってくれよ。俺がずっと欲しかった武器を持ってて羨ましかった。ありがとう。


ゆうと、俺の支えでした。3年の時隣にいてくれなかったらとっくに辞めてたよ。ありがとう。


けいた、ほんとにいいキャラしてたよ。ボールをオフェンスまで何回も届けてくれました。賢いショーディーになってくれてありがとう。


この5人が同じディフェンスでよかった。ありがとう。



さとる、ひろき、俺らの分までよろしく。つばさはひろきのこと支えてあげてね。かっちゃん、ゆうひ、かなたは今既に持ってる自分の武器を磨いてね。じんどう、自主練頑張りすぎて怪我すんなよ。りー、頼むぞ。



長くなりそうなのでこの辺で辞めときます。いつきごめん。






最後に


きつすぎた4年間。

でも最後は悔しい思いをしました。


みんなにはあんな悔しい思いしてほしくないし、俺たちの分まで勝ってほしいって思ってます。


今頑張ってる人はそのまま頑張り続けて欲しい。

ずっと頑張れる人は大丈夫。そのまま突っ走れ。


中には実力が伸び悩んだり練習を続けていくといつか忘れちゃう人もいる。


苦しいかもしれないけど諦めずにやり続けてほしいです。


何かのきっかけで思い出してもう一回頑張れると思います。

悔しい思いをしたみんなならきっと大丈夫。


俺のSoulをそのきっかけにしてくれると嬉しいです。






みんな上手いぞ。



頑張れ。






#5 DF 山口晃平


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